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基本設計=アルド・ロッシ 実施設計=弾設計 施工=辰村組 構造=鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造 階数=地下2階・地上8階 竣工=1989年(平成元年) 所在地=福岡市中央区春吉3-13-1 交通=福岡市地下鉄空港線中洲川端駅から徒歩8分
基本設計=アルド・ロッシ 実施設計=弾設計 施工=辰村組 構造=鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造 階数=地下2階・地上8階 竣工=1989年(平成元年) 所在地=福岡市中央区春吉3-13-1 交通=福岡市地下鉄空港線中洲川端駅から徒歩8分
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 イタリアのミラノで生まれた建築家、アルド・ロッシ(1931年~97年)の作品だ。

 ロッシが日本でホテルを設計すると聞いたときの興奮を、今の若い人にどう伝えればいいだろう。サッカーのJリーグに、スペインのスーパースター、アンドレス・イニエスタが来るのと同じような感じと言えばいいか。ロッシによる「都市の建築」(原著1966年、邦訳91年/大龍堂書店)などの著作は影響力を振るったし、ガララテーゼの集合住宅(ミラノ、1972年)をはじめとする実作も世界中から注目を集めた。

 1980年代の終わりから90年代の初めにかけて、いわゆるバブルの時代に日本では、たくさんの海外建築家が設計の仕事を手掛ける。その中には、ピーター・アイゼンマン、レム・コールハース、フランク・ゲーリーらも含まれるが、彼らが建築界の大御所に上り詰めるのはもう少しあとで、この時点で一流の中の一流だったのはロッシである。実際、このホテルが完成した翌年には、プリツカー賞も受賞した。

 手掛けた建物の規模も十分に大きいし、デザインがまた外国人建築家ならではのもので、インパクトがあった。バブル時代の優れた建築遺産として高い評価を与えられるべき作品といえるだろう。

(イラスト:宮沢 洋)
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