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2020年2月調査では、鉄骨造(S造)事務所の動向を紹介する。3カ月ぶりにコストが前月比で下落した。躯体や電気の資材・工事費の値下がりが影響している。S造の躯体工事に関連するH形鋼の価格は、主要3都市とも値下がりした。(日経クロステック)

■「ちょい読み」版とは
日経クロステック有料会員向けの連載「建築単価ウオッチ」の一部を日経アーキテクチュア読者向けにお届けするのが「ちょい読み」版だ。日経クロステックでは、詳細な情報を速報している

 S造事務所のコストの動向を示す指数が3カ月ぶりに下落した。

 グラフ〔図1〕は、基準年の11年を100とする指数で、S造事務所の各種工事に関するコストの動向を示したものだ。工事原価指数は、前月比で0.3%下落した。専門工事別に見ると、躯体が1.2%下落、電気が0.3%下落した。変動の主な要因は、鋼材、電線ケーブルなどの工事費や資材価格の下落である。

〔図1〕S造事務所のコストの動向を示したグラフ。20年2月は、工事原価指数が前月比で0.3%下落した。躯体や電気の資材・工事費の値下がりが影響している(資料:建設物価調査会)
〔図1〕S造事務所のコストの動向を示したグラフ。20年2月は、工事原価指数が前月比で0.3%下落した。躯体や電気の資材・工事費の値下がりが影響している(資料:建設物価調査会)
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 グラフ〔図2〕は、S造の躯体工事に関連するH形鋼の1トン当たり取引価格の動きを主要3都市について示したものだ。3都市ともそろって下落した。東京では、前月から2000円値下がりして8万円だった。前月比で2.4%下落した。

〔図2〕S造の躯体工事に関連するH形鋼(SS400細幅、200×100×5.5×8mm)の1トン当たり取引価格の動向を示したグラフ。20年2月は、3都市とも下落した(資料:建設物価調査会)
〔図2〕S造の躯体工事に関連するH形鋼(SS400細幅、200×100×5.5×8mm)の1トン当たり取引価格の動向を示したグラフ。20年2月は、3都市とも下落した(資料:建設物価調査会)
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 東京では、原料の鉄スクラップ価格が下落したことを受け、今後値が下がるとみた需要者は、当面必要な分を買う姿勢に徹している。メーカー各社は販売価格を維持するため、需要に見合った供給を継続しているが、需要の減退は予想を上回っており、市中在庫は増加している。需要回復には相当の時間を要するとの見方が強く、3月も下落の可能性がある。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、作業所を閉鎖する動きが出てきた。今後の建設市況は、不透明感を増している。

■「建築単価ウオッチ」の概要

  • ウェブサイト「日経クロステック」上で提供するウェブ有料会員限定コンテンツ
  • 一般財団法人建設物価調査会が調査・分析した建築のコストとプライスに関する最新データを、日経クロステックを通じて毎週(月4回、毎週木曜)提供
  • マンション、事務所、高齢者福祉施設、戸建て住宅の主要4用途に関するプライス(総工事費単価)とコスト、主要資材や主要工事の取引価格の動向を速報