米国ニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港にあるTWAフライトセンターが、「TWAホテル」に変身した〔写真1〕。
TWAフライトセンターは、米国の建築家エーロ・サーリネン(1910~61年)が設計し、トランスワールド航空(TWA)のターミナルとして62年に完成。94年にニューヨーク市の歴史的建造物に指定され、2005年には米国の国家歴史登録財として認定された有名建築物だ〔写真2〕。01年に操業を停止したが、それをホテルロビーに改修。5月15日に開業した。
フライトセンターの延べ面積は20万平方フィート(約1万8600m2)。ホテルロビーとしては世界最大級になる。客室棟はフライトセンターの歴史的価値を考慮して、同センターから後退した場所に新たに建設した。客室数は合計512室だ。
そのほかイベントスペースや展望台、プールも併設した。サーリネン設計のチューブ状通路を介して、ロビーや客室からターミナル5へ行けるようにした〔図1〕。
開発主体は、マリオットなどのブランドを所有・経営するホテルデベロッパーのMCRだ。フライトセンターの改修や増築棟の設計は、ニューヨークを拠点とする設計者、ベイヤー・ブリンダー・ベルとルブラーノ・チャヴァッラが手掛けた。