PR
4/1朝まで
どなたでも有料記事が読み放題「無料開放デー」開催中!

東京都・多摩ニュータウンの若葉台エリアで、「シェア」の仕組みを導入したユニークな戸建て分譲住宅街の開発が進む。「共用庭」やセンターハウスなど、住民でシェアする仕掛けを充実させ、子育て世代に訴求する。

 くねくねとした傾斜路を軸にして、植栽越しにゆったりとした間隔で家々が並ぶ。木造注文住宅を手掛ける住宅会社、アキュラホームが東京都稲城市で開発中の「ヒルサイドテラス若葉台」だ〔図1〕。従来の戸建て分譲住宅地から1歩踏み込み、「シェア」を重視した街づくりに取り組む。

〔図1〕曲線道路と2種のコモンで街並み形成
〔図1〕曲線道路と2種のコモンで街並み形成
配置図。マスタープランを市浦ハウジング&プランニング(東京都文京区)が担当。街並み形成のアドバイザーとして、コモンを提唱した故・宮脇檀の考え方を受け継ぐ二瓶正史氏(アーバンセクション代表、東京都渋谷区)が参画(資料:アキュラホームの資料を基に日経アーキテクチュアが加筆・編集)
[画像のクリックで拡大表示]

2種のコモンで街並みを豊かに

 ヒルサイドテラス若葉台は、約1万2000m2のひな壇状の敷地を南側の第1期24戸と北側の第2期27戸に分けて開発する計画だ。計51戸から成る街をつくるうえで重要な役割を担うのが、「コモンスペース」だ。敷地中央の曲線形の道路の両側に点在する形で設けた。

 各住戸は、曲線道路に沿って放射線状に配置。3~4戸をコミュニティー形成の基本単位と捉え、各戸をコモン(共用庭)でつなぐ。

 コモンスペースは2種類ある。3~4戸のアプローチを1つにまとめた中央広場風の共用空間「クラスターコモン」と、2~3戸の間に植栽を配した外構スペース「道コモン」だ。

 道コモンに面した街区の住戸は、あえて一般的な分譲住宅と同様、1戸ごとのプライベート感が高いつくりにした。購入者のシェアに対する意識に合わせて選べるようにするためだ〔写真1〕。

〔写真1〕シェアの度合いで街区を選べる
〔写真1〕シェアの度合いで街区を選べる
敷地中央を通る曲線道路から「ヒルサイドテラス若葉台」の住宅を見る。「道コモン」(写真手前)に沿う住戸は一般的な戸建て分譲住宅と同様のつくりとし、シェア意欲に合わせて街区が選べるようにした。住宅の基本設計・監修はフルカワデザインオフィス(東京都渋谷区)が担当(写真:日経アーキテクチュア)
[画像のクリックで拡大表示]

 南西側を走る大通り沿いの街の要となる場所には、住民の共有施設「センターハウス」を置いた〔写真2〕。子どもの遊び場や集会所、ワークスペースなどとして自由に利用できる。工具やアウトドア用品などを備え、住民がシェアして使えるようにする。

〔写真2〕住人の共用施設は一括売電で維持管理
住人専用の「センターハウス」。法人の管理組合による街の運用手法構築は、齊藤広子・横浜市立大学国際総合科学部教授が監修した(写真:日経アーキテクチュア)
住人専用の「センターハウス」。法人の管理組合による街の運用手法構築は、齊藤広子・横浜市立大学国際総合科学部教授が監修した(写真:日経アーキテクチュア)
[画像のクリックで拡大表示]
「クラスターコモン」越しに住宅を見た様子。先行する第1期は2018年8月に工事が完了。10月から販売を開始する(写真:アキュラホーム)
「クラスターコモン」越しに住宅を見た様子。先行する第1期は2018年8月に工事が完了。10月から販売を開始する(写真:アキュラホーム)
[画像のクリックで拡大表示]