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 発注者に聞く≫ ジェリー・シャン 小米(シャオミ)科技副総裁
(写真:日経アーキテクチュア)
(写真:日経アーキテクチュア)

今後も日本人建築家と組みたい

 2017年、アップルが長年の構想を経て、米国カリフォルニア州に円形の新オフィスを完成させて話題となった。私たちも18年にスタッフが2万人を超え、製品のDNAを示すような本社ビルをつくろうと考えた。その場所として武漢の地を選び、世界中からいいデザイナーを選ぶために、国際指名コンペを行った。

 長田さんが設計したこの建築は、ガラスに覆われて透明感があり、容積は大きいが軽く見える。また敷地の広い面積を緑に使い、周辺環境に溶け込んでいるようなプランだ。建物もランドスケープも非常に美しい。それは、「安くシンプルにつくって、美しく見せる」という我々が持つ製品設計のDNAにも似ていると感じた。

 1階のレベルを地盤から約1.5m上げたことも、中国の古い建物が台の上に建つのと似ていて親近感がある。政府も市民も注目しているプロジェクトで、建設中の建物を見た人は皆、素晴らしいと言っている。

 構造や防火など、中国の法律に合わせるため、長田さんは色々と苦労したと思う。今回の経験から、私たちも海外建築家に依頼することに自信がついた。今後も長田さんをはじめとして日本や海外の建築家と組んでいきたい。

(談)

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