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マッチングで土地活用を促進

 過去のプロジェクトを通じて得た企業とのネットワークを生かして、土地活用のサポートにビジネスチャンスを見いだしたのが久米設計だ。

 同社は、土地の所有者と事業者のマッチング業務を展開している。土地所有者から依頼を受けると、その土地を活用したい事業者を探して引き合わせる。

 事業者に対してもマッチングサービスを提供する。例えば、宿泊施設を検討している場合には、ホテルオペレーターを紹介する。土地に立つ建物の規模やテナント料の見積もりなど、プロジェクトを進めるうえで必要な情報の整理も手掛ける。

 マッチングで直接報酬を得るのはもちろん、そこから自社の設計業務につなげる狙いもある。同社の藤沢進社長は、「当社は大手デベロッパーから依頼を受けて設計業務を請け負うことが多いが、彼らが手掛けないような規模の土地にも積極的に関わっていきたい」と語る。

藤沢 進(ふじさわ すすむ)
藤沢 進(ふじさわ すすむ)
久米設計 代表取締役社長(写真:日経アーキテクチュア)

 実は同社は10年ごろから、遊休地の所有者やデベロッパーに自ら事業提案をする活動を続けてきた。収益性のある活用策をテナントなども含めて自ら提案する取り組みだ。藤沢社長は、「提案力を高めることで、設計者としての能力が向上する」と言う。

 こうした活動が実を結び、土地所有者から「土地の活用方法から提案してほしい」などと依頼されることが増えたという。今後も積極的にプロジェクトの提案を続けて、事業の幅を広げていく考えだ。