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大林組
シリコンバレーで一目置かれる存在に

 これまで研究開発といえば、数年後の大型プロジェクトを念頭に、大学や専門技術を持つ企業の力を借りて要素技術や施工に必要な機械をつくることだった。今はそれだけでは足りない。例えば当社は4月1日、技術本部に「未来技術創造部」と呼ぶ部署を設置した。扱うテーマは宇宙エレベーターやモビリティーなど。2040年、50年を見据えている。

 かつては「大事な技術はモノになるまで表に出さない」のが当たり前だったが、今は開発中でも積極的に発表している。こちらから情報を発信すると、それに応じて外から様々なアイデアが集まってくるからだ。自分たちだけで未来を描くことはできないから、外部のパートナーとのオープンイノベーションが欠かせない。

梶田 直揮
梶田 直揮
常務執行役員・技術本部長
(写真:日経アーキテクチュア)

 その最前線が、シリコンバレーだ。出資も含め、現地のベンチャー企業との協業に力を入れてきた。建設業界に特化した現地のベンチャーキャピタル(VC)やスタンフォード大学などとのネットワークを生かして現地のコミュニティーに入り込む努力が実を結び、今ではベンチャーや大学から様々な売り込みが来るまでになっている。(談)