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設計事務所運営の根幹に関わる受注や売り上げの「先行き不安」に次いで、より具体的な“5大悩み”も明らかになった。その背景と、打開のためのヒントを探る。

1増え続ける手間
 申請・作成書類が多過ぎる 

 「 事務所主宰者が不安を感じる要因」の上位2項目「受注」や「売り上げ」に続く、より具体的な“5大悩み”の1位が、「増え続ける手間」だ。過去3年間と比較して2018年の平均労働時間が「増えた」「少し増えた」と回答した主宰者に、その要因を聞いた〔図1〕。

〔図1〕労働時間が増えた要因(複数回答)
〔図1〕労働時間が増えた要因(複数回答)
平均労働時間が「増えた」と回答した主宰者に、その要因を聞いた。年間設計件数の増減にかかわらず、「各種申請の手間の増加」が選ばれた
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 最も多かったのは「物件数の増加」だ。この項目を選んだ主宰者の87%が、18年の年間設計件数が17年と比べて増加傾向にあると回答したことから、設計件数の増加と連動して労働時間が増えたことが分かる。

 一方、数ポイント差で続いた「各種申請の手間の増加」と「発注者対応の時間の増加」については、設計件数の増減にかかわらず、労働時間増の要因に選ばれていた。

 「申請手間」については、設計件数増の事務所主宰者とそれ以外の事務所主宰者がほぼ同数だった。自由回答では、「補助金の種類が増え、発注者からの申請要望が多い」といった声も挙がった。

 増加する手間の改善策として、「敷地調査システムを開発し、生産性を高めている」といった声もあった。