全1350文字
PR

新たな建築士制度では、これまで一級建築士試験の受験時の要件だった実務経験が「免許登録要件」となった。試験の合格後に実務経験を申告し、審査に合格することで、晴れて一級建築士になれる。

 新制度では実務経験の対象となる業務が広がる半面、その審査方法は厳格になる。まず、審査機関に提出する実務経歴書の記載内容が大幅に増えた〔図1〕。

〔図1〕申請から免許登録までのステップ
〔図1〕申請から免許登録までのステップ
新制度で一級建築士試験の合格者が免許登録するまでの流れ。実務経歴書と実務経歴証明書の様式に記載する内容が増えたうえ、審査は厳しくなる(資料:国土交通省、日本建築士会連合会の資料と取材を基に日経アーキテクチュアが作成)
[画像のクリックで拡大表示]

 法改正前の実務経歴書は、一級建築士試験の受験申し込み時に、在職期間中に担当した物件名や構造、規模、担当業務を列挙する程度だった。新たな実務経歴書には、建築実務の内容に加え、物件ごとに実務の詳細を記入しなければならない。必要な情報は、対象物件の名称や所在地、実務経験の期間、建物の用途や構造、規模、担当業務などだ。

 国土交通省は、実務経歴書の記入例などを盛り込んだ記入要領を作成中で、2020年3月1日までに公開する予定だ。