全1353文字
PR

一級建築士試験を早くから受験できるようにする新制度は、設計事務所や建設会社の人材育成、資格者の確保という点でメリットが多い。在学中に合格した学生を採用時に評価するかどうかは意見に温度差があった。

 一級建築士試験の早期受験を可能にした新しい試験制度に対して、設計事務所や設計部門を抱える建設会社からはおおむね歓迎の声が上がる。プロジェクトの中核を担い始める30代前半までには、社員に一級建築士資格を取得してほしいと考える企業が多いからだ。

 資格学校の日建学院によると、これまでも試験対策の研修を入社3年目の社員に向けて開催する建設会社があったが、建築士法改正を受けて、試験対策を入社1年目の社員向けに開催しようと検討を始める建設会社が早くも出てきた。

 一級建築士を目指す社員としても、業務が忙しくなったり、結婚して家庭を持ったりする前の若いうちに受験する方が、勉強時間を確保しやすい。入社1年目から資格学校に通い、一級建築士の取得を目指す動きがじわりと広がっている。設計事務所から内定をもらった後、在学中に資格学校に通い始める学生も出てきている。