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鉄道事業者3社が組み、駅上に渋谷一の高さを誇る超高層タワーを建設した。工事は2期にわたり、五輪前の1つの区切りとして第1期(東棟)が開業を迎えた。駅の改札や周辺施設をつなぐ動線の結節点に位置し、建物内の地下には渋谷川が流れる。開業の盛り上がりは周辺エリアに刺激を与え、渋谷大改造をさらに促しそうだ。

 渋谷スクランブルスクエアが2019年11月1日に開業を迎え、3日間で約33万人を集客した。建物は渋谷駅に直結し、新たなランドマークとしてそびえ立つ〔写真1〕。高さ約230mの屋上には360度のパノラマが広がる展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」を備える。

〔写真1〕上昇感を表す北側ファサード
〔写真1〕上昇感を表す北側ファサード
2019年11月に開業した渋谷スクランブルスクエアを見上げる。低層部のアルミフィンで囲まれた部分は、地下2階から地上3階まで建物内を貫通する「アーバン・コア」と呼ぶスペース(写真:吉田 誠)
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 建物の構成は、地下2階~地上14階に商業フロア、地上15階に産業交流施設、地上17~45階にオフィスフロアを配置した。オフィスには、IT企業などが入居している。

 渋谷スクランブルスクエアは、渋谷駅周辺の更新と併せて、東急東横線の駅舎跡地や百貨店跡地を活用し、複合施設を建設するプロジェクトだ。事業主は東急とJR東日本、東京地下鉄(東京メトロ)の3社。2期に分けて工事を進める。11月に開業したのは第1期(東棟)だ。現在残る東急百貨店東横店は20年3月末に一部を除いて営業を終了し、第2期の中央・西棟へと建て替える〔図1〕。

〔図1〕2027年完成時の配置図
〔図1〕2027年完成時の配置図
配置図 渋谷スクランブルスクエアは、土地区画整理事業や鉄道改良事業などと連携し、基盤整備を伴う再開発プロジェクトだ。西側の「渋谷フクラス」が立つ道玄坂一丁目駅前地区とともに都市再生特別地区の指定を受けた(資料:日建設計)
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(写真:吉田 誠)
(写真:吉田 誠)
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