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ガラス張りのアーバン・コアを敷地の北東側に設け、西の商店街に人を誘導する。1階ピロティには空港への直通バスが発着。商店街と国際都市渋谷の両玄関口となる。

 渋谷駅西口の新たな顔となる高さ約103mの超高層ビルが「渋谷フクラス」だ〔写真1〕。同ビル内には2019年12月、新生「東急プラザ渋谷」が開業。地上2~8階と17~18階に商業施設69店舗が入り、年間約500万~600万人の来館者数を目指す。このほか、9~16階のオフィス階にはIT企業のGMOインターネットグループが入居する。

〔写真1〕西口の新たな顔が完成
〔写真1〕西口の新たな顔が完成
渋谷駅西口バスターミナルに面する渋谷フクラス。道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業で、商店街のにぎわいを創出(写真:浅田 美浩)
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 事業主は東急不動産を含む道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発組合。敷地は旧東急プラザ渋谷の跡地とその周辺エリアだ。渋谷駅中心地区の1街区として、渋谷スクランブルスクエアの駅街区とともに都市再生特別地区の指定を受け、容積率は840%から1400%に割り増しされた。

 「老朽化したビルの建て替えだけではなく、地域に貢献するために駅街区と連担して交通結節点としての機能を強化している」と、東急不動産渋谷プロジェクト推進本部渋谷プロジェクト推進第一部の山田潤太郎事業企画グループリーダーは話す。

 旧東急プラザの敷地が西側で接していた区道を廃道にし、西に移設。区道を挟んでいた土地を再開発で一敷地にすることで、渋谷フクラスが生まれた。公共の駐輪場を敷地内につくり、区に移管している。

 地下で駅街区とつながっており、地下1階にはタクシープール、地下2階には地域荷さばき場「ESSA(エッサ)」を設け、渋谷中央街への配送車を受け入れた。商店街を安全な歩行者空間とする地域貢献だ〔写真23〕。

〔写真2〕2階レベルに公共の歩行者空間
〔写真2〕2階レベルに公共の歩行者空間
国道246号から見る。公共歩廊を2階レベルに設け、アーバン・コアから246号側への動線をつくった。西側の道路を挟んだ場所に荷さばき施設にプローチする出入り口を設けた(写真:浅田 美浩)
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〔写真3〕商店街と一体化するファサード
〔写真3〕商店街と一体化するファサード
渋谷中央街側から見る。新しい区道沿いに路面店が並び、にぎわいを生む。「地権者らと合意形成しながら設計を進めた。外装のパネルごとに色を変えるなど、小さなものを集積するイメージだ」と、マスターアーキテクトを務めた日建設計設計部門の坂本隆之ダイレクターアーキテクト(写真:浅田 美浩)
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