東京五輪が開催される2020年が幕を開けた。全国の主要都市は既に次のビッグイベントである大阪・関西万博やリニア開通に向けて動き出している。2020年代の日本は、人口減少や国際化といった避けられない変革要因に加え、イベントや新インフラが都市・建築の高機能化、個性化にドライブをかける。注目エリアの最新動向を押さえ、次の10年に起こる変化を先読みしよう。
主要な設計事務所や建設会社、不動産会社など計約90社の協力を得て、2020年以降に完成する各地の開発計画を調査した。概要データ中の白抜き数字は ➊ 所在地 ➋ 発注者、事業者 ➌ 設計者 ➍ 施工者 ➎ 竣工時期 ➏ オープン時期 ➐ 主構造 ➑ 階数 ➒延べ面積を表示した プロジェクト名は仮称、略称を含む 概要データの「─」は未定または非公表、不明を示す 施工者は原則、建築工事のみを表示 プロジェクト冒頭の数字は竣工年。竣工、オープン時期は予定を含む。「年度」で公表されている場合は次年扱いとした 各用途内での並び順は、おおむね竣工予定順 特記のない資料や写真は、当該プロジェクトの設計者もしくは施工者、または発注者の提供
時間軸で見る5都市の再編
五輪後は開発のピークが分散
東京 ― 虎ノ門・赤坂エリア
歩ける「緑化都市」先導、新駅開業も間近
東京 ― 浜松町・竹芝エリア
水辺活用を積極化、新たな個性づくり
東京・横浜で注目のプロジェクト
緑、水辺、交通など公共性が多面的に
大阪・京都・兵庫
ホテル開発がけん引 異種用途の一体化も
名古屋
公園を起爆剤に栄地区が復権
北海道
札幌と空港つなぐボールパーク
全国のプロジェクト
交通拠点と周辺開発が続々