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都市再生特区の運用により、大規模開発による東京都心部の機能強化は飛躍的に進んだ。目標である国際競争力の向上のためには、より特別な個性を各エリアに持たせる必要がある。一気に超高層街に成長する都心エリアが目指す、「ポスト2020」の魅力づくりを探る。

 大丸有(大手町・丸の内・有楽町)、渋谷などに続き、2020年代には、虎ノ門周辺、日八京(日本橋・八重洲・京橋)、浜松町周辺、品川・田町周辺の4つの「新・超高層街」の形が整う。品川・田町を除く3エリアの主な開発を示したのが図1だ。

〔図1〕都心・湾岸部のポスト2020開発
〔図1〕都心・湾岸部のポスト2020開発
(地図制作:ユニオンマップ)
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 いずれも、東京を活気づける「核」としての役割を持ち、特に湾岸部との交通連携や機能分担を負わされているエリアだ。しかし、まだ強固な関係を築くまでには至っていない。

 1990年代後半から開発に停滞が生じた湾岸部には、2020年東京五輪・パラリンピックの開催により、施設やインフラの「レガシー」(遺産)が残される。既存の都市インフラの更新・再生によって個性を獲得し始めた新・超高層街と、今後成長を期待される湾岸の連携強化は、どこに向かうのか。2020年は明らかに、その岐路となる。

虎ノ門・赤坂エリアのキーワード

・地下鉄新駅
・バスターミナル(BRT)
・歩行者ネットワーク


A120年 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー A220年 東京虎ノ門グローバルスクエア A320年 東京ワールドゲート A420年 気象庁虎ノ門庁舎・港区立教育センター A521年 虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー A621年 新橋田村町地区再開発 A723年 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー A823年 虎ノ門・麻布台プロジェクト A923年 虎ノ門2丁目地区再開発 A1024年 赤坂2丁目プロジェクト
上:虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの断面イメージ(資料:首相官邸ホームページ「国家戦略特別区域会議東京都都市再生分科会」第12回)<br> 中:6月に開業する虎ノ門ヒルズ駅の地下2階コンコース工事現場。19年12月撮影(写真:大山 顕、資料:東京メトロ)<br> 下:虎ノ門・麻布台プロジェクトの工事現場。約8.1万m<sup>2</sup>を再開発する。19年11月撮影(写真:大山 顕)<br> (地図制作:ユニオンマップ)
上:虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの断面イメージ(資料:首相官邸ホームページ「国家戦略特別区域会議東京都都市再生分科会」第12回)
中:6月に開業する虎ノ門ヒルズ駅の地下2階コンコース工事現場。19年12月撮影(写真:大山 顕、資料:東京メトロ)
下:虎ノ門・麻布台プロジェクトの工事現場。約8.1万m2を再開発する。19年11月撮影(写真:大山 顕)
(地図制作:ユニオンマップ)
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浜松町・竹芝エリアのキーワード

・舟運
・JR+モノレール(再開発)
・歩行者ネットワーク


B120年 ウォーターズ竹芝 B220年 東京ポートシティ竹芝 B325年 浜松町2丁目4地区A街区 B430年 芝浦1丁目計画
左:芝浦運河沿いに親水空間を設ける芝浦1丁目計画の完成イメージ<br> 右:19年8月に開業した小型船ターミナル等整備事業「Hi-NODE(ハイノード)」(写真:NREG東芝不動産)<br> (地図制作:ユニオンマップ)
左:芝浦運河沿いに親水空間を設ける芝浦1丁目計画の完成イメージ
右:19年8月に開業した小型船ターミナル等整備事業「Hi-NODE(ハイノード)」(写真:NREG東芝不動産)
(地図制作:ユニオンマップ)
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日八京(日本橋・八重洲・京橋)エリアのキーワード

・JR(ステーションシティ)
・バスターミナル(BRT)
・舟運(首都高地下化)


C121年 KABUTO ONE(日本橋兜町7地区開発計画) C222年 八重洲2丁目北地区再開発 C324年 八重洲2丁目中地区再開発 C424年 新TODAビル計画 C525年 東京駅前八重洲1丁目東地区再開発 C626年 日本橋1丁目中地区再開発 C728年 東京駅前常盤橋プロジェクト C829年 日本橋室町1丁目地区再開発 C936年 八重洲1丁目北地区再開発
東京駅八重洲口前には、高さ250m級の超高層3棟が計画されている。都市再生特区の公共貢献として、3事業連携で大規模バスターミナルを整備(上の図)。首都高地下化の予定される日本橋川沿いでは水辺の活用が進展する(右上の図)(写真:ITイメージング、資料:首相官邸ホームページ「国家戦略特別区域会議東京都都市再生分科会」第5回・第12回)(地図制作:ユニオンマップ)
東京駅八重洲口前には、高さ250m級の超高層3棟が計画されている。都市再生特区の公共貢献として、3事業連携で大規模バスターミナルを整備(上の図)。首都高地下化の予定される日本橋川沿いでは水辺の活用が進展する(右上の図)(写真:ITイメージング、資料:首相官邸ホームページ「国家戦略特別区域会議東京都都市再生分科会」第5回・第12回)(地図制作:ユニオンマップ)
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晴海エリアのキーワード

・マルチモビリティー
・水素タウン

晴海ふ頭では、2020年東京五輪・パラリンピック時に選手村に用いた後、集合住宅街として完成させるHARUMI FLAGの整備が進む。左下はマルチモビリティステーション側の完成イメージ(写真:ITイメージング)(地図制作:ユニオンマップ)
晴海ふ頭では、2020年東京五輪・パラリンピック時に選手村に用いた後、集合住宅街として完成させるHARUMI FLAGの整備が進む。左下はマルチモビリティステーション側の完成イメージ(写真:ITイメージング)(地図制作:ユニオンマップ)
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