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首里城火災の教訓として、火災の早期覚知の重要性が改めて明らかになった。有効な防火対策を実施するには、自動火災報知設備の特徴を把握することが重要だ。熱、煙、炎を感知する設備の特徴を解説する。

 文化財などの歴史的価値を伝える建物をこれ以上火災で失わないためには、建物ごとの特性や管理体制などに応じた早期覚知と初期消火ができる防火対策が求められる。

 早期覚知の役割が期待される自動火災報知設備については、消防法で全ての文化財への設置が義務付けられている〔図1〕。感知器には、主に煙感知器と熱感知器、炎感知器があり、この中から、居室の種類や天井高さなどの条件に応じて設置する。

〔図1〕文化財は消火器や自動火災報知設備が必要
〔図1〕文化財は消火器や自動火災報知設備が必要
木造文化財の場合、消防法上どのような消防用設備が必要になるかを表にまとめた。誘導灯、排煙設備、パッケージ型自動消火設備などの設置義務はない(資料:取材を基に日経アーキテクチュアが作成)
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