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塔屋の鉄骨納まりを検討

 塔屋の鉄骨は、頂部の外周4辺の湾曲具合が全て異なり、中央の水平鉄骨フレームに落ちる梁は長さや勾配が1本ずつ違う。しかも、その水平フレームの四隅には、4方向から梁が集中する。特に難題だったのが、4本の梁が集まる仕口部分だ〔図1〕。

〔図1〕塔屋鉄骨の製作・施工に向けたデータの流れ
〔図1〕塔屋鉄骨の製作・施工に向けたデータの流れ
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 戸田建設はまず、Revitの構造BIMモデルを作成。その際、日建設計がSketchUp(スケッチアップ)で作成した3次元の意匠モデルと、2次元の構造図を参照して立ち上げた。

 この構造BIMモデルを鉄骨ファブリケーターの加藤組鉄工所(横浜市)と、その協力会社のCOLABO(コラボ)(東京都千代田区)に共有。鉄骨製作に向けた図面作成を担ったCOLABOの越前厚平代表は、「構造BIMモデルを見て、どう納めて製作するか、どう施工するか。課題となる箇所が瞬時に分かった」と振り返る。

 両社は、納まりが課題となる仕口部を構造設計用の3次元ソフトであるTekla(テクラ)で検討。質疑を重ねながら、製作時の品質や施工性が確保できる納まりを導き出した。

 勾配が異なる4本の梁の仕口フランジを、1枚の水平なダイアフラムに納めるという案だ。4本の梁のうち、隣り合う2本ずつを2つの三角形で捉え、根元の接合部が目違いなく一体となるように解いた。

 Teklaを用いて関係者に説明し、仕口部の詳細を確定。2次元の製作図で承認を得た。