社会や経済のルールを根こそぎ変えつつある新型コロナウイルス。マスクを身に付け、他者との距離を保ちながら、ウイルスとの共存に向けた試行錯誤が始まった。我々が暮らし、働き、遊ぶ空間はどのように変わるのか。建築界は未曽有の災厄を克服し、新たなステージに進めるのか。取材を進めると、建築・都市のニューノーマル(新常態)が見えてきた。

マスクを着用して渋谷スクランブル交差点を渡る人々。5月1日撮影(写真:日経アーキテクチュア)
マスクを着用して渋谷スクランブル交差点を渡る人々。5月1日撮影(写真:日経アーキテクチュア)
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プロローグ
コロナ禍が建築界に与えた試練

実務者に緊急アンケート
工事の中断、賛成派は約7割

 建築のプロはこう動いた ❶  坂茂氏
ネットカフェ難民に紙管の間仕切りを

 建築のプロはこう動いた ❷  田辺新一氏
「換気」目線で感染防止策を助言

 建築のプロはこう動いた ❸  元谷外志雄氏
2300室ホテルにコロナ患者受け入れ

建築需要「天気予報」
コロナの影響が大きい用途は?

建築設計が変わる
3つの「Re」でオフィス見直し

 INTERVIEW 1  内藤廣氏
失敗する巨大案件も、都市は次のフェーズへ

 INTERVIEW 2  隈研吾氏
公共の空間が都市の「主役」になる

加速する建設DX
「デジタルツイン」が勝負を分ける