政府が新型コロナウイルス感染症を「指定感染症」に指定したのは2020年2月1日。3月から感染者が急増し、4月に「第1波」のピークを迎えた。全国の医療施設では、クラスター(感染者集団)の発生が相次ぎ、改めて施設における感染症対策の難しさが浮き彫りとなった。7月からは再び感染者が増え、早くも「第2波」が到来したといわれる。緊迫感が高まる医療の現場を、“建築の力”でどう守るか。病院建築の最前線を追った。

「第2波」到来で再び急増する感染患者
「第2波」到来で再び急増する感染患者
全国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の単日新規陽性者数とECMO装着数の推移を示した。ECMOは体外式膜型人工肺のことで、重症患者の治療に使うことがある。ECMOが使われるほどICU(集中治療室)の稼働率が高まり、治療に当たる医療スタッフの数も必要となる。厚生労働省が発表した「新型コロナウイルス感染症 COVID-19診療の手引き第2版」の重症度分類では、呼吸器症状がない状態を軽症。息切れや肺炎の所見がある、酸素投与が必要な状態を中等症、ICUや人工呼吸器が必要な状態を重症としている(資料:新規陽性者数は厚生労働省、ECMO装着数は日本COVID-19対策ECMOnet)
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