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新型コロナウイルスの感染拡大によって日本の医療現場は危機に陥った。詳細不明なウイルスに対して、感染拡大を防ぎながら、いかに診療を続けていくか。「発熱外来」の設置など現場では模索が始まっている。

 2020年7月28日の夜、順天堂大学医学部付属順天堂医院(東京都文京区)B棟の車寄せスペースで、PCR検査ユニットの設置が進められていた〔写真1〕。作業員は皆、防護服と医療用マスク「N95」を着用。感染対策を取り、最小限の言葉を交わしながら組み立てていた。

〔写真1〕車寄せにPCR検査ユニットを設置
〔写真1〕車寄せにPCR検査ユニットを設置
順天堂医院の1階車寄せスペースにPCR検査ユニットを増設している様子。写真左のユニットは4月から使用しているもの。右の新設ユニットは合計13時間、延べ6人の作業員によって迅速に組み立てた(写真:日経アーキテクチュア)
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 PCR検査ユニットは、清水建設が設計・施工した。2つの検査室と、医療スタッフが防護服を脱ぎ着する「ガウニング」から成る。1つの検査室は広さ6m2程度。同病院では4月にPCR検査ユニットを1つ設置し、1日100人以上の患者を受け入れていた。だが、患者がさらに増えたため、ユニットを追加した。

断面図
断面図
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PCR検査ユニット平面図
PCR検査ユニット平面図
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配置図 順天堂医院の地上1階ピロティに設けた発熱外来。4月に待合ブース、CT画像説明室、PCR検査ユニットを1つ設置。7月に検査ユニットを増設した
配置図 順天堂医院の地上1階ピロティに設けた発熱外来。4月に待合ブース、CT画像説明室、PCR検査ユニットを1つ設置。7月に検査ユニットを増設した
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