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クルーズ船の感染患者を受け入れ、国内でも早くから新型コロナに対応した横浜市立市民病院。2020年5月にオープンした新病棟では感染症対策を強化し、救急とも分離できる感染症外来だけの動線計画を実現した。

施設のポイント

(1)長期入院を想定して感染患者の精神ケアを重視
(2)感染症の外来と病室を結ぶ直通エレベーターを設置

 新型コロナの集団感染が疑われていたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」が横浜港に着いたのは2月3日。その後の検査で陽性となった患者を受け入れ、まさに最前線で新型コロナと対峙してきたのが横浜市立市民病院だ〔写真1〕。

〔写真1〕独立した感染症外来入り口を備える
〔写真1〕独立した感染症外来入り口を備える
横浜市立市民病院は、新病棟を5月にオープン。地下1階に救命救急とは別に感染症外来の入り口を設けた(写真:安川 千秋)
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旧病棟のICU(集中治療室)で、新病棟に引っ越すために新型コロナの患者を運び出そうとしている様子(写真:横浜市立市民病院)
旧病棟のICU(集中治療室)で、新病棟に引っ越すために新型コロナの患者を運び出そうとしている様子(写真:横浜市立市民病院)
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 同病院は旧施設が老朽化していたため、隣接する三ツ沢公園を挟んで約600m離れた場所に新病棟や管理棟、利便施設棟を建てて移転した。新型コロナの患者も含めて旧施設から引っ越しをして、5月1日に新施設のオープンを迎えた。新型コロナの患者が増え始めた春ごろは、旧施設で対応していたわけだ。