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新型コロナウイルスの出現で、建設会社が潜在的に抱えていた課題が顕在化した。日経アーキテクチュアでは、独自調査や各社への取材に基づき、経営課題を10項目に分類。建設会社が直面している課題と、その対応策を探った。

 日経アーキテクチュアが建設会社を対象にした調査で、「新型コロナウイルスに関連して想定している経営上のリスクとその対応策」を尋ねたところ、42社が回答を寄せた(調査概要は下記)。回答結果と各社への取材を基に、建設会社がコロナ禍で直面している経営課題を10項目に分類して整理したのが図1だ。

〔図1〕建設会社が抱える10の経営課題
〔図1〕建設会社が抱える10の経営課題
日経アーキテクチュア調査で「新型コロナに関連して想定している経営上のリスクとその対応策」を尋ねた。42社から得た回答結果などを基に経営課題を10項目に分類した。調査概要は下記(資料:日経アーキテクチュア)
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調査概要
  • 各社の2019年度単体決算(2019年4月~20年3月の間に迎えた決算期の単体実績)をアンケート形式で調査した。調査票は6月初旬に郵送し、7月初旬までに回収した
  • 調査主体:日経アーキテクチュア
  • 調査協力:日経BPコンサルティング
  • 調査対象は、2020年5月1日時点で経営事項審査の「建築一式工事」の完成工事高が100億円以上の会社250社。回答社数は78社(回答率31.2%)。調査に当たっては、建設関連ソフトの開発・販売を手掛けるワイズ(長野市)の協力を得た

 受注減少への対策や工事中断リスクの低減など、建設会社の屋台骨を支える国内建設事業に関する課題のほか、不動産事業や海外建設事業などが抱えるリスクも浮かび上がった。以降では、それぞれの課題と対策を見ていこう。