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小屋裏界壁の施工不備や耐火構造の大臣認定不適合などが次々に明らかになり、信頼を失ったレオパレス21。一連の問題が影響して債務超過に転落した。スポンサーからは破格の見返りを要求されている。

 夢中で頑張る君へエールを──。あのCMソングを再び聞く日は来るのだろうか。

 事業拡大やコストカットを優先し、施工不備問題を引き起こしたレオパレス21。2018年4月に初めて小屋裏の施工不備を公表して以来、問題が発覚するたびに「業績への影響は軽微」「現金預金と自己資本は十分な水準にある」などと強気な姿勢を示していたが、法令違反の代償は同社の見通しを上回る重いものだった。

 決算担当者の退職などを理由に2度の延期を経て同社が20年9月30日に発表した21年3月期第1四半期決算では、20年4~6月期の最終損益が約141億円の赤字に。約118億円の債務超過に転落していたことを明らかにした。債務超過に陥った要因として同社は、施工不備物件への対応と、これに伴う入居率の悪化の2つを挙げた〔図1〕。

〔図1〕入居率は悪化の一途をたどる
〔図1〕入居率は悪化の一途をたどる
レオパレス21の賃貸物件への入居率の推移。18年5月の記者会見から下がり続け、20年5月からは損益分岐点の80%を下回る状況が続いている(資料:レオパレス21の資料を基に日経アーキテクチュアが作成、写真:LPオーナー会)
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