全1653文字

軽量鉄骨造の戸建て住宅で、1階縁側の天井から雨漏りした事例だ。縁側の上はルーフバルコニーで、シート防水が施されていた。このシート防水にできた小さな穴から雨が浸入していた。(日経アーキテクチュア)

雨漏りがあった1階の縁側。天井のコーナー付近に雨染みがあった。上階はルーフバルコニーとなっており、散水調査を実施した(写真:神清)
雨漏りがあった1階の縁側。天井のコーナー付近に雨染みがあった。上階はルーフバルコニーとなっており、散水調査を実施した(写真:神清)
[画像のクリックで拡大表示]

 「1階天井から雨漏りした。築25年の住宅だが、雨漏りは初めて。原因を調査してほしい」。住まい手から、こんな依頼を受けた。

 築25年の軽量鉄骨造2階建ての戸建て住宅だ〔写真1〕。築25年とは思えないきれいな内装で、住まい手が手入れをしっかりしていたことがうかがえた。にもかかわらず雨漏りが発生してしまい、住まい手はとても心配している様子だった。

〔写真1〕縁側の上はルーフバルコニー
〔写真1〕縁側の上はルーフバルコニー
築25年の軽量鉄骨造の戸建て住宅で、1階にある縁側の天井から雨漏りがあった(写真:神清)
[画像のクリックで拡大表示]
上階はルーフバルコニーで、シート防水の上にセメントタイルが敷かれていた(写真:神清)
上階はルーフバルコニーで、シート防水の上にセメントタイルが敷かれていた(写真:神清)
[画像のクリックで拡大表示]

 雨漏り箇所を確認すると1階南面の縁側の天井に雨染みがあった。その上階は、居室ではなくルーフバルコニーだ。床面はセメントタイルで、その下にはクッション材を介してシート防水が施されていた。