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瓦ぶきの戸建て住宅で、太陽光パネルを後付けしたために雨漏りが発生した事例だ。支持瓦の周囲に設置した調整瓦の破損箇所から瓦下に雨水が浸入。支持瓦を固定したビスを伝って小屋裏に雨漏りした。(日経アーキテクチュア)

太陽光パネルを設置した戸建て住宅で雨漏りが発生した。小屋裏を確認すると、太陽光パネルの支持瓦を固定するビスが野地合板を貫通した付近に雨染みが発生していた。支持瓦の場合、垂木と位置が合わないことが多いので、補強板と野地合板に留め付けるため、ビスが貫通するのは一般的である(写真:神清)
太陽光パネルを設置した戸建て住宅で雨漏りが発生した。小屋裏を確認すると、太陽光パネルの支持瓦を固定するビスが野地合板を貫通した付近に雨染みが発生していた。支持瓦の場合、垂木と位置が合わないことが多いので、補強板と野地合板に留め付けるため、ビスが貫通するのは一般的である(写真:神清)
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 「太陽光パネルの取り付け部分から雨漏りが発生している。パネルを設置した事業者は『瓦屋根から雨漏りしているので全面ふき替えしないと直らない』と言っている。住宅会社に相談しても『パネルを設置した事業者に直してもらってください』と言われ対応してもらえない。困っているので、相談に乗ってほしい」

 築18年の2階建て木造住宅の住まい手からこんな相談が寄せられた。屋根は寄棟でF形(平板)瓦ぶきで、寄棟用の太陽光パネルが設置されていた。

 現地で小屋裏を点検してみると、棟に近い部分で野地合板から突き出ている2本のビスまわりに雨染みを確認した。通常、瓦の平部はくぎで留めるので、ビスは使用しない。太陽光パネルの支持部材を固定するビスからの雨染みである。小屋裏の一部がロフトになっており、軒先側を点検したところロフトと小屋裏の間仕切り壁にも雨染みを発見した〔写真1〕。

〔写真1〕ロフトの壁に雨染み
〔写真1〕ロフトの壁に雨染み
雨漏りが発生したのは、築18年の木造戸建て住宅(写真:神清)
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太陽光パネルを後付けしたところ、雨漏りが発生した。ロフトの壁にも雨染みが生じていた(写真:神清)
太陽光パネルを後付けしたところ、雨漏りが発生した。ロフトの壁にも雨染みが生じていた(写真:神清)
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