全2682文字

補修を4社に依頼したが、雨漏りが止まらず、神清が依頼を受けた事例だ。鉄骨造の飲食店舗で、数カ所の雨漏りに悩まされていた。2階東側客間を中心に、原因の異なる数カ所の補修を解説する。(日経アーキテクチュア)

鉄骨造3階建ての飲食店舗で雨漏りが発生した。頻繁に雨漏りする箇所では、店主自ら天井裏に樋(とい)を設置して点検口から細い配管で排水できるように対策していた(写真:神清)
鉄骨造3階建ての飲食店舗で雨漏りが発生した。頻繁に雨漏りする箇所では、店主自ら天井裏に樋(とい)を設置して点検口から細い配管で排水できるように対策していた(写真:神清)
[画像のクリックで拡大表示]

 「雨漏りが止まらなくて困っている店舗があるので、調査・補修してほしい。実は当社も怪しい箇所を補修したが、止まらなかった」。知り合いの屋根工事会社からこんな依頼を受けた。店主に連絡を取って現地を訪ねると築20年の鉄骨造3階建ての飲食店舗だった。外壁は主にALC、屋上はシート防水という仕様だ〔写真1〕。

〔写真1〕雨漏りが止まらない店舗
北側外観(写真:神清)
北側外観(写真:神清)
[画像のクリックで拡大表示]
南西外観(写真:神清)
南西外観(写真:神清)
[画像のクリックで拡大表示]
雨漏りがあった3階建て店舗の外観。外壁は、ALCを用いた濃い緑の部分と、ボード下地に左官仕上げを施した薄い茶の部分の組み合わせとなっている

 「『外壁を全面塗装すれば、雨漏りは止まる』と2年前に言われて塗装したが止まらなかった。その後も3社に補修を依頼したが雨漏りは止まらない。店舗の営業にも影響しているので、何とかしてほしい」と店主から依頼された。