
連載
欠陥防止の勘所
目次
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鉄筋とスリーブ管が接触
基礎の鉄筋とスリーブ管の接触は、住宅瑕疵担保責任保険の検査でも是正を求められることが少ないようだ。しかし、かぶり厚の不足は法令違反。かぶり厚を確保しやすい基礎の仕様に見直したい。
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築6年でサイディングに反り
築6年の住宅で、外壁の窯業系サイディングに反りやひび割れが多発したとして検査の依頼を受けた。主な原因は固定不良。サイディングを留め付けるくぎが柱に届いておらず、部材の伸縮を抑えられなかった。(日経アーキテクチュア)
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基礎の鉄筋が波打っている
基礎工事を重視する建て主は多い。鉄筋の変形や型枠の早期解体など、建て主が不審に感じる施工不備が相次ぐと、工事がストップすることもある。見られていることを意識した丁寧な施工を心掛けたい。(日経アーキテクチュア)
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ぬれた床合板の交換を要求
ぬれた躯体に対するクレームは雨の多い夏場に頻発する。「木材はぬれてはダメだ」と思い込んでいる建て主には丁寧な説明が必要だ。ぬれが軽微な段階での養生やぬれた後の乾燥も重要になる。
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梁の穴に建て主が激怒
梁は構造耐力を担う大切な部位だ。不用意に穴を開けたり、切り欠いたりすることは避けねばならない。梁の穴を目の当たりにすれば建て主は不安を抱く。欠損を伴うなら、安全の確認が必須だ。(日経アーキテクチュア)
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くぎのめり込みが原因で建て替えに
建て主から欠陥にまつわる相談を受ける住宅検査会社のカノム。新連載では、同社の検査事例を基に欠陥防止の勘所を解説する。第1回は、構造用合板のくぎが“めり込み過ぎ”として建て替えることになった事例だ。