2011年3月11日午後2時46分に発生し、巨大な津波を引き起こした東日本大震災。2万2000人超の死者・行方不明者を出した巨大地震は、建築・都市の常識を根底から覆した。あの日から丸10年──。建築の技術・制度はどのように進化を遂げたのか。次なる巨大災害に備え、東北の被災地で繰り広げられた復興事業から何を学ぶべきか。改めて検証する。

津波で転倒した宮城県女川町の旧女川交番。震災遺構として保存されている。奥に見えるのはシーパルピア女川(写真:村上 昭浩)
津波で転倒した宮城県女川町の旧女川交番。震災遺構として保存されている。奥に見えるのはシーパルピア女川(写真:村上 昭浩)
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