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東京・南青山のテナントビルを改修して誕生したショップは、これまでの「売り場」とは異なる。クライアント2社と設計者が概念づくりから協働。オンライン化の進展を見据えた新たな店舗像を示す。

(写真:瀬尾 憲司)
(写真:瀬尾 憲司)
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骨董通りから見た外観。天幕は電動ホイストを用いて上下できるようにした。天幕のテキスタイルデザインは女性2人組のStudio Onder de Linde(オンデルデリンデ)が担当した(写真:瀬尾 憲司)
骨董通りから見た外観。天幕は電動ホイストを用いて上下できるようにした。天幕のテキスタイルデザインは女性2人組のStudio Onder de Linde(オンデルデリンデ)が担当した(写真:瀬尾 憲司)
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 「THE PLAYHOUSE(ザ プレイハウス)」は、東京・南青山の骨董通り沿いに立つ地下1階・地上3階建てのテナントビルの地上部分を改修して生まれた複合スペースだ。1、2階には英国ブランドの専門商社であるBLBG(東京都港区)が運営するブランド体験型ショップ「VULCANIZE LONDON(ヴァルカナイズ ロンドン)」、3階にウエディング事業を手掛けるCRAZY(クレイジー)(東京都渋谷区)のイベントスペース「BENE-(ベネ)」が入る。エントランスは共通で、3階に行くには1、2階の店舗の中を通らなければならない。

 改修設計を手掛けたのは、八木祐理子氏と高田一正氏が共同主宰するPAN- PROJECTS(パン プロジェクツ)(英国ロンドン)と、HARUKI OKU DESIGN(東京都杉並区)の奥晴樹代表で、施設のコンセプトづくりから参加。プロジェクトの進行はコロナ禍の拡大と重なり、社会の様々な場面でオンライン化が加速し、新たな店舗像が求められた。