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面積約6350m2のスケートリンクの不陸を±2mm以内に収める。この難題に取り組むため、清水建設などは表面を3Dレーザースキャナーで測量し、現場で凹凸を可視化。高い箇所を削って平らに仕上げた。

 不陸±2mm以内──。これは青森県八戸市で2019年6月に完成した屋内スケート場「YSアリーナ八戸」に整備した400mトラックのスケートリンクの製氷コンクリート面に求められた設計条件だ。スピードスケートやカーリングなどでは、製氷コンクリート面のわずかな不陸が競技者の記録に影響を及ぼすため、厳しい施工精度が求められた。

 「プロ選手の競技会場として利用するスケートリンクでも±6mm前後の不陸があるものが多いなか、面積約6350m2の巨大なスケートリンクで±2mm以内という数値は非常に厳しい条件だった」。こう語るのは「難題」に挑んだ清水建設技術研究所内外装グループの竹本喜昭グループ長だ。

 YSアリーナ八戸の施工を手掛けた清水建設・穂積建設工業・石上建設JVは、コンクリート面の凹凸を3Dレーザースキャナーで計測。計測データをプロジェクションマッピングで即座に可視化した〔写真1〕。基準レベルより高い部分のコンクリートを削ることで、精度の高い平滑な床面を実現した。

〔写真1〕床面の凹凸を即座に可視化
〔写真1〕床面の凹凸を即座に可視化
計測データをプロジェクションマッピングで可視化した様子。赤色で示された部分が基準レベルよりも高い部分。この部分のコンクリートを削ることで平滑な床面を実現した(写真:清水建設)
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