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 普段使いできる環境配慮型コンクリート。長谷工コーポレーションは、こんなコンセプトで「H-BAコンクリート」を開発した。CO2削減効果は、普通コンクリートと比べて8.2~18.5%程度と、これまで紹介してきた大手ゼネコンの環境配慮型コンクリートに比べて低い。あえて削減率は低く抑えて、マンションの構造体などに広く使えるコンクリートを目指した。発表は2021年1月だ。

 H-BAコンクリートは、高炉セメントB種とポルトランドセメントを混ぜて用いる〔図1〕。どちらも多くの生コン工場が常備する材料なので、多くの生コン工場で供給できる。出来上がるコンクリートは、高炉スラグ微粉末の割合が5~30%程度の高炉セメントA種相当となる。

〔図1〕高炉セメントB種をポルトランドセメントで薄める
〔図1〕高炉セメントB種をポルトランドセメントで薄める
H-BAコンクリートの構成材料。高炉スラグ微粉末の割合が30~60%の高炉セメントB種とポルトランドセメントを混ぜて、高炉スラグ微粉末の割合を20%程度に下げている(資料:長谷工コーポレーション)
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 「高炉セメントA種は、ポルトランドセメントと品質は同じと言われているが、ほとんど生産されていない。そこで、生コン工場で混ぜてつくることにした」と、同社技術研究所建築材料研究室の金子樹氏は説明する。

 同社は、H-BAコンクリートがJIS(日本産業規格)A 5308(レディーミクストコンクリート)と同等であることを証明するため日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得した。建築確認の際、「JIS認定コンクリートと同等」と説明をして、採用実績を増やす狙いだ。