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最初の緊急事態宣言から1年。設計組織では在宅勤務によるリモートワークが確立してきた。20~30代の若手は納得しているのか。会社や上司に対する不満は。匿名を条件に若手5人のオンライン座談会を開いた。

2020年4月に緊急事態宣言が発出されて以降、働き方はどう変わっていますか。

A氏
A氏
大手設計事務所勤務、関東在住、20代後半、男性 入社4年目。これまで大型プロジェクトの計画段階や工事監理段階に参加することが多かった
B氏
B氏
大手設計事務所勤務、地方在住、30代前半、男性 入社7年目。海外プロジェクトに途中から参加した後、国内の大型建築のコンペから工事監理まで担当
C氏
C氏
大手建設会社勤務、関東在住、30代半ば、男性 入社12年目。今は商業施設を中心に設計を担当している。これまで海外プロジェクトにも参加

A氏 発注者との定例打ち合わせが、Web会議に移行され、移動時間が減っています。さらに、施工時の材料検査が写真で確認する形になりました。海外製品が多い現場だったので、出張が減り、時間に余裕が生まれました。Web会議なら、音声を聞きながら自分の作業が可能になるという利点もある(笑)。

B氏 私の場合、地方支店勤務で、東京とは事情が違います。オフィスから近い場所に住んでいることもあり、在宅勤務2割で、8割は出社という状況です。一時期、100%在宅勤務の期間がありました。その際、設計の初期段階に皆で案について話し合うには、Web会議だけでは意思疎通がうまくいかない、と実感しました。

C氏 私は働き方が大きく変わっています。緊急事態宣言が発出されている期間も含め、週3日は在宅勤務をする目標なので、特別な事情がある場合を除いて守っています。個人的にはリモートワークに賛成で、その理由は大きく2つあります。

 1つが、子育てや介護がしやすくなったこと。我々30代は子どもを育てたり、人によっては親の介護が必要になってきたりする。それが仕事と両立しやすい環境になっています。これまで介護するとなると仕事の第一線を外れなければいけなかった。

 もう1つがクリエーティブな時間が増えたことです。若手は上司が会社にいると帰りにくい。雑務もあり、なかなか創造的な時間を持ちにくいのが実情です。自分の場合、外出したり、カフェに行ったりして“オフィス脳”をリセットして考えたい。そういうことがやりやすくなりました。