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地震時に耐力壁が本来の力を発揮するには接合部が重要になる。金物などを正しく選択するためには、接合部にかかる力を求める必要がある。許容応力度計算で接合部にかかる力を求める際のポイントを解説する。(日経アーキテクチュア)

地震力を受けて、出隅部の柱が引き抜けている。2016年4月の熊本地震で被害があった戸建て住宅の例だ(写真:筆者)
地震力を受けて、出隅部の柱が引き抜けている。2016年4月の熊本地震で被害があった戸建て住宅の例だ(写真:筆者)
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 耐力壁端部柱の柱頭・柱脚をはじめとする接合部に、金物の設置が義務化されたのは、2000年の建築基準法施行令の改正である。その5年前、1995年1月に阪神大震災が発生し、多くの木造建物が倒壊した。そして、その主要な原因の1つが、特に柱脚接合部の不備によるものと推定されていた。その後、接合部に生じる応力の算出方法の開発と、接合部耐力の評価法の設定により、接合部の設計が可能となったことから、2000年の施行令改正となった。