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一般社団法人の埼玉いえ・まち再生会議(さいたま市)が考案した「洗える家」は、床上浸水で建物内部に浸入した泥を洗い流せるようにする提案だ。1度の水害復旧で新築時のコストアップ分を回収できるという。

 壁の中にホースで水道水を注ぎ込むと、壁体内に付着していた泥が床下に流れ出す──〔写真1〕。これは、「SOSd住宅(洗える家)」と名付けられた水害対策の効果を、外壁模型で確認する実験の様子だ。一般社団法人の埼玉いえ・まち再生会議が2020年10月に実施した。同会議は建築士や施工者、都市計画プランナー、弁護士などの集まりで、住まいの様々な相談に当たっている。

〔写真1〕外壁模型で水の流れ方を確認
〔写真1〕外壁模型で水の流れ方を確認
洗える家の外壁模型を使って、壁体内に水が流れる様子を確認している(写真:埼玉いえ・まち再生会議)
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壁の上端部から注いだ水が床下に排水された(写真:埼玉いえ・まち再生会議)
壁の上端部から注いだ水が床下に排水された(写真:埼玉いえ・まち再生会議)
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 開発のきっかけは、浸水の深さが3~5mと予想される土地に家を新築する建て主から、水害対策の相談を持ち掛けられたことだ。この家が、洗える家の第1号モデルとして、21年5月中旬に完成した〔写真2〕。

〔写真2〕第1号モデルが完成
〔写真2〕第1号モデルが完成
21年5月中旬に完成した、洗える家の第1号モデル。ARU田口設計工房(埼玉県桶川市)が設計、大野建設(埼玉県行田市)が施工をそれぞれ手掛けた(写真:埼玉いえ・まち再生会議)
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