庁舎をはじめ、中大規模木造の建設が進展し、新たなフェーズに入っている。発注者は、地元が求める木造建築をつくろうと、これまでにない課題を設計者に投げかける。地場産材を活用するだけでなく、建設後に木材供給や森づくりにつながる仕組みだ。なかには、木材事業者と設計者を木材コーディネーターがつなぐ例もある。設計者には、地域に特有な部材調達の流れを知り、設計に生かすことが求められる。立地や木材供給の条件が異なる3つの事例を通して、設計者の工夫を追った。

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 1 Entô(島根県海士町) 
資源・人手が限られた離島 CLTパネルでプレハブ化
地場産材 0%

 2 白鷹町まちづくり複合施設(山形県白鷹町) 
町の木材生産能力に合わせ 無理のない緩やかな地産地消
地場産材 75%

 3 木曽町役場(長野県木曽町) 
旧中山道の「出し梁」にヒント 長さ4m中心に地域材を集約
地場産材 100%