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 外壁タイルの浮き・剥落防止策の普及状況はどうなっているのか。その手掛かりを知るため、日経アーキテクチュアは分譲マンションを多く手掛ける発注者や設計者、施工者などにアンケートを依頼。デベロッパー4社、設計事務所2社、ゼネコン5社、タイルメーカー1社から回答を得た。

 防止策として尋ねたのは、「モルタル直張りで施工する場合のコンクリート表面の目荒らし」と、「有機系接着剤張り工法」の採用状況だ。いずれも、日本建築学会の「建築工事標準仕様書・同解説JASS19陶磁器質タイル張り工事」に記載されている。自社の発注書や標準仕様に導入した時期などを聞いた。

 「コンクリート表面の目荒らし」は導入時期に違いはあるものの、回答企業はほぼ導入済みだった〔図1〕。大成建設と清水建設はモルタル直張り自体を採用していない。

〔図1〕コンクリート表面の目荒らしはほぼ導入済み
〔図1〕コンクリート表面の目荒らしはほぼ導入済み
コンクリート表面の目荒らしの導入状況をまとめた。カッコ内は導入開始時期と、指定している目荒らしの方法を示す(資料:日経アーキテクチュア)
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 三菱地所設計と竹中工務店は、JASS19に目荒らしが記載される2005年よりも前に導入している。三菱地所設計の広報担当者は、「業界的には05年以前からタイル剥離についての問題意識があった」と話す。