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日本館のコンセプトは水と風だ。砂漠では貴重な水をたたえる水盤を置いて涼を感じさせ、建物を覆う白い膜のファサードから風が抜ける。日本の文化や技術を紹介する展示は評価が高く、好調な滑り出しとなった。

 「アメージング!」。イメージパース通りに完成した日本館を見て、ドバイ万博会場の建設現場で働く人たちは感嘆の声を上げたという。

 砂漠地帯のドバイに映える真っ白なファサードは、中東のアラベスク文様に似た日本の「麻の葉文様」を立体格子で表現した。内側から見上げると、折り紙が空に舞うような美しさがある〔写真1〕。

〔写真1〕白い膜のファサードが風でゆらめく
〔写真1〕白い膜のファサードが風でゆらめく
日本館の建物に入る前の待機スペース。半屋外の吹き抜け空間と2階に続くアプローチを設けた。ファサードの隙間から光や風が入る(写真:2020年ドバイ国際博覧会日本館広報事務局)
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 デザインアーキテクトを務めた永山祐子建築設計の永山祐子主宰は、「万博のパビリオンは国の文化を表現するもの。他国も文様を採り入れてくると予想していた。しかし、文様でありながら構造体でもあるファサードは日本館だけだ」と胸を張る。