異常気象による災害が深刻化する中、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関する注目が高まっている。2021年の調査では、SDGsとその開発目標の1つである気候変動対策について質問した。気候変動対策に期待する部門の上位には、断熱や空調に関連する部門が並んだ。
建材・設備メーカーのSDGsへの取り組みが製品選びに影響するかを、日経アーキテクチュア読者などの1級建築士に質問した〔図1〕。1位は太陽光発電関連機器(74.5%)、2位はビル空調設備(73.7%)、3位は断熱材(72.9%)など、省エネや創エネに関連する部門が上位に並んだ。
SDGsの開発目標の1つである気候変動対策への貢献を期待する部門についても質問した〔図2〕。1位は断熱材(82.2%)、2位は鉄筋コンクリート用外断熱工法(79.4%)、3位は木造用外張り断熱工法(78.6%)と、断熱関連が上位を占めた。太陽光発電関連機器(78.3%)は4位。この他、空調関連の「ビル空調設備」(78.3%)が同率4位、「住宅用換気設備」(73.3%)が9位に入った。