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「追手門学院大学 ACADEMIC-ARK(アカデミックアーク)」で第32回JSCA賞作品賞を受賞。構造の合理性と意匠性を両立した空間が評価された。

(写真:山田 愼二)
(写真:山田 愼二)
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ながやま けんじ 43歳
1978年生まれ。2001年横浜国立大学工学部建築学科卒業、03年同大学大学院工学府社会空間システム学専攻修了、三菱地所設計入社。主な担当プロジェクトは、追手門学院大学 ACADEMIC-ARK(2019年)、神奈川大学みなとみらいキャンパス(21年)、常盤橋タワー(21年)、台北信義地区プロジェクト(25年予定)、台湾高雄プロジェクト(25年予定)、内神田1丁目計画(25年予定)

 三菱地所設計構造設計部の永山憲二氏がここ1年、力を入れているのは台湾のプロジェクトだ。「今まで海外でやっていた仕事は、エンジニアが積極的に関わることはあまりなかった。台湾は今、拡大している市場なので、今後、技術的な裏付けと本質的な空間の良さを意匠とセットで提案していきたい」

 そうした考えを強く持つきっかけとなった建物が2019年3月に完成した「追手門学院大学 ACADEMIC-ARK」だ。建築設計三部シニアアーキテクトの須部恭浩氏が建築設計のチーフを務めた同大学では、学生のにぎわいを重視して、校舎を複数棟ではなく1棟にまとめた〔写真1〕。

〔写真1〕平面が正三角形の「追手門学院大学 ACADEMIC-ARK」。約3600人が学ぶ校舎を1棟に収めて、にぎわいを集約した(写真:生田 将人)
〔写真1〕平面が正三角形の「追手門学院大学 ACADEMIC-ARK」。約3600人が学ぶ校舎を1棟に収めて、にぎわいを集約した(写真:生田 将人)
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