東京五輪・パラリンピックに向けた建設ラッシュの中を走り続けた建築界。大きな課題を乗り越え、次の10年を見据えた目標を定める時期にある。アフターコロナも踏まえ、遅れている脱炭素への取り組みの打開策を打ち出すことは急務だ。これからの10年を託すべき“プレーヤー”とは──。最近の活動や今後の期待から、50歳未満の50人を日経アーキテクチュア編集部の評価で選出。なかでも活動を注視すべき10人をクローズアップした。まずは次代のリーダーとして、建築デザインを変革しながら建築界を先導する人物は誰か。ネクストリーダー探しから始めよう。

ネクストリーダーを探せ
1970年代前半生まれの建築家の活躍が目立っている。大手組織でも先頭に立つ年代だ

(写真:木村 輝、山田 愼二)
(写真:木村 輝、山田 愼二)
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最前線で戦う
国内だけでは市場は先すぼみだ。脱炭素に向けた取り組みも求められている

(写真:Vincent Dillio、北山 宏一、山田 愼二)
(写真:Vincent Dillio、北山 宏一、山田 愼二)
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既存の枠組みを壊す
建築市場の縮小を補うには現状打破が欠かせない。常識を疑う発想が突破口だ

(写真:山田 愼二、木村 輝)
(写真:山田 愼二、木村 輝)
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地方を表舞台に
地方創生が叫ばれて久しい。地域の活性化は設計者にとっても大きなテーマだ

(写真:稲垣 純也)
(写真:稲垣 純也)
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人物選定のプロセス
  1. 「東京五輪・パラリンピック後の10年をスパンに、建築界を変革してくれるであろう関係者」を条件に、日経アーキテクチュア編集部の各スタッフから推薦を募った。50歳未満という条件、活動実績などを精査して最終的に203人(組)に絞った。この際、大きく10の分類を設定し、グルーピングした
  2. 日ごろ取材に当たる編集部員11人が、203組を対象に以下の基準から評価を実施した。A:上位10人の注目度、B:上位50人の注目度、C:上位100人の注目度
  3. A~Cの評価を点数換算して足し合わせ、上位50人をピックアップした。さらに、10の分類ごとに、編集部で今後最も注視したい人物を選んだ。この際、評価の順位も加味しながら、当該分野に精通した編集部員の意見を基に決定した