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リニア中央新幹線の始発駅となる品川は羽田空港にも近く、東京の新しい玄関口に変わる。近接する高輪ゲートウェイ駅前の再開発と共に、この場所は世界中から人々が集まり、最先端のテクノロジーを体験できる場になる。

(写真:ITイメージング)
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 交通機関が集積する品川は2030年に向けて、駅と街が一体になって進化を遂げる。高輪ゲートウェイ駅では目の前に広がるJR東日本の車両基地跡に、5棟のビルが24年度に誕生。そのうち4棟は高さが160m以上の超高層になる。山手線から見える車窓の景色は一変する。

 品川の駅回りで、特に注目すべきは3つ。リニアの地下ホーム開設、京浜急行電鉄の駅の地平化、駅西口に接する国道15号上空にできる歩行者デッキだ〔図1〕。「駅の東西が分断されていた品川は、デッキレベルでつながる。デッキ、地上、地下の3層構造に整理される」(品川の再開発に詳しい東京工業大学の中井検裕教授)

〔図1〕品川は駅とその周りが立体的に整理される

品川駅の地下にリニア中央新幹線のホームができる(資料:「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020 概要版」を基に日経アーキテクチュア作成)
品川駅の地下にリニア中央新幹線のホームができる(資料:「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020 概要版」を基に日経アーキテクチュア作成)
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京急は駅を地平化。駅西口には国道15号の上空に歩行者デッキができ、次世代型交通ターミナルも建設される予定。高輪ゲートウェイ駅前には大きな歩行者広場を設ける(資料:JR東日本)
京急は駅を地平化。駅西口には国道15号の上空に歩行者デッキができ、次世代型交通ターミナルも建設される予定。高輪ゲートウェイ駅前には大きな歩行者広場を設ける(資料:JR東日本)
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 西口デッキは、再整備する駅前広場と立体的に接続する。ここには「次世代型交通ターミナル」もできる予定だ。21年末に解体が始まった西口前の施設「シナガワグース」跡地では、京急とトヨタ自動車が組んで再開発に乗り出している。

 その北側に広がる高輪ゲートウェイ駅前の広大な敷地では、JR東日本が「品川開発プロジェクト」を推進中だ。細長い土地の難点をメリットに変えようと、JR東日本は全体デザイン構想には米ピカード・チルトンと隈研吾建築都市設計事務所を起用した。

[25年]品川開発プロジェクト(第1期)
高輪ゲートウェイ駅前に5棟が南北に直列

「グローバルゲートウェイ品川」を掲げる都心最大級の再開発。JR高輪ゲートウェイ駅に隣接する、南北に1kmを超える細長い敷地、約7万2000m<sup>2</sup>を4つの街区に分けて整備する。超高層ビル4棟、低層の文化施設1棟の合計5棟で構成。国際ビジネス交流拠点と外国人にも対応する居住・滞在機能を設ける。地上とデッキから成る立体的な広場と歩行者空間を各棟の低層部に配置し、街区間を結ぶ。全体デザイン構想には、米ピカード・チルトンが参画(写真:北山 宏一)
「グローバルゲートウェイ品川」を掲げる都心最大級の再開発。JR高輪ゲートウェイ駅に隣接する、南北に1kmを超える細長い敷地、約7万2000m2を4つの街区に分けて整備する。超高層ビル4棟、低層の文化施設1棟の合計5棟で構成。国際ビジネス交流拠点と外国人にも対応する居住・滞在機能を設ける。地上とデッキから成る立体的な広場と歩行者空間を各棟の低層部に配置し、街区間を結ぶ。全体デザイン構想には、米ピカード・チルトンが参画(写真:北山 宏一)
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(写真:JR東日本)
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(資料:PICKARD CHILTON)
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(資料:PICKARD CHILTON)
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❶ 東京都港区三田3、高輪2 ➋ JR東日本 ❸ 品川開発プロジェクト(第1期)JV ❹ ─ ❺ 24年度 ❻ 24年度 ❼ RC造、一部S造(1街区)、SRC造、S造、一部RC造(2街区)、S造、一部SRC造・RC造(3、4街区) ❽ 地下3階・地上45階(1街区)、地下4階・地上6階(2街区)、地下5階・地上31階(3街区)、地下3階・地上30階(4街区、2棟) ❾ 約14万9000m2(1街区)、約3万1000m2(2街区)、約21万1000m2(3街区)、約46万m2(4街区)
❶ 所在地 ➋ 発注者、事業者 ❸ 設計者 ❹ 施工者 ❺ 竣工時期 ❻ オープン時期 ❼ 主構造 ❽ 階数 ❾ 延べ面積

プロジェクトデータの見方 >>