集客施設・駅
[23年]ジブリパーク2期
万博記念公園内にジブリの世界観
愛・地球博記念公園内に整備を進めるジブリパークのうち、2023年度開業予定のエリア。都市公園の機能や自然環境を生かしつつ、ジブリ作品の世界観を表現する施設とランドスケープの形成を試みる。下の写真は21年開催の「ジブリの大博覧会」で展示した「ハウルの城」建築模型。総事業費約158億円、総工費約144億円。
[24年]御茶ノ水駅改良
人工地盤で駅をバリアフリー化
駅舎をバリアフリー化し、千代田区と連携して駅前広場を整備する。乗降者数が多く、周辺に多くの病院も立地するが、敷地条件が厳しくバリアフリーが未整備だった。線路上空に人工地盤を設け、2方向のバリアフリー動線を用意。ガラス張りの外壁で神田川側の開放性と眺望を確保する。風致地区の周辺環境に調和した素材と色を採用。
[28年]中野駅西口開発
新駅舎と4層の駅ビルも整備
JR駅の再構築。線路上空に面積7700m2の人工地盤をつくり、駅の南北を結ぶ幅19mの自由通路を設けて安全な回遊動線を生み出す。人工地盤の上に建設する新駅舎と4層の駅ビルは、立体道路制度を活用して道路と一体整備する。外観はシンプルな白を基調にまとめ、壁面を分割して建物のボリューム感を抑える。
[22年]一乗谷朝倉氏遺跡博物館「展示・ガイダンス棟」
遺構の上に無柱の大展示室
既存の資料館が担っていた展示・発信機能を独立。遺構を保護するため、露出展示する「石敷遺構」の上部に約900m2の展示室をS造で持ち上げる。3方をカーテンウオールで覆った2階の展示室では、約800m2の無柱空間に朝倉館原寸再現模型を展示する。総事業費約49億8000万円、総工費約39億6400万円。
[22年]本の森ちゅうおう
立体的な回遊動線の複合文化施設
区立京橋図書館に郷土資料館、多目的ホール、カフェなどを複合。「重奏の森」をコンセプトに、森の構造を建築空間や建築技術に投影する。立体的な散策路、緑と一体化した読書テラスなどを組み合わせて利用者を奥へと引き込む。企画には、関係者や中学生らとのワークショップで生まれたアイデアを反映した。総工費約61億円。
[24年]鳥取県立美術館
大御堂廃寺跡に開く大屋根
人々が交流する拠点機能を併せ持つ美術館。隣接する国指定史跡・大御堂廃寺跡に向けて設けた大屋根の下に、3層吹き抜けの「ひろま」を中心とした立体的な回遊動線を配する。展示室を分散配置し、鑑賞の過程で自然豊かな倉吉の風景を楽しめるようにする。BTO(建設・移管・運営)方式のPFIで整備を進め、20年の事業期間を設定。