五輪を終えた首都・東京は、次の10年に向けて動き出した。日本一の高さを競い、虎ノ門などで新たなランドマークになる超高層ビルが出現。足元では緑化が進む。新宿・渋谷・品川といったターミナル駅前や湾岸沿いの景色は、大変貌を遂げる見通しだ。日経アーキテクチュアは、設計事務所や建設会社、大手デベロッパーなど計87社から回答を得た独自調査や現場取材、公表済みの再開発計画などを統合。2030年に向けた東京大改造は、五輪前の建設ラッシュに引けを取らない規模になると判断した。新・東京のキーワードは「持続可能性」「次世代交通」「ウオーカブル」「ターミナル駅」「水辺活用」「グリーン・ウッド」。五輪が終わっても「新陳代謝」が進む東京から目が離せない。

(写真:ITイメージング)
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東京都港区の上空から都心部を望む。中央に見えるのが、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」(写真:ITイメージング)
東京都港区の上空から都心部を望む。中央に見えるのが、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」(写真:ITイメージング)
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プロジェクトデータの見方

主要な設計事務所や建設会社、大手デベロッパーなど合計87社の協力を得て、2022年以降に完成する各地のプロジェクトや開発計画を調査した。概要データの白抜き数字は、❶ 所在地 ➋ 発注者、事業者 ❸ 設計者 ❹ 施工者 ❺ 竣工時期 ❻ オープン時期 ❼ 主構造 ❽ 階数 ❾ 延べ面積を表示した。同じ内容が続く場合は白抜き数字を連続させた。プロジェクト名は仮称、略称を含む。「―」は未定、非公表、不明を示す。設計者と施工者は原則、建築工事のみを表示。プロジェクト冒頭の四角内の数字は竣工年。「年度」で公表されている場合は、次年扱いとした。各用途内での並び順は、概ね竣工予定順。特記の無い資料や写真は、公表資料の引用、当該プロジェクトの設計者もしくは施工者、発注者の提供。記載情報やパース資料はいずれも予定であり、変更の可能性がある