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建設資材高騰が続くなか、ロシアのウクライナ侵攻が始まった。ロシアは経済制裁への報復で、一部の木材輸出を停止。ロシア発ウッドショックの懸念が高まる一方、他の建材にも侵攻の影響が現れ始めた。

ロシアの森林面積は世界の約2割
ロシア産とベラルーシ産の木材は「紛争木材」
ロシアは非友好国に対して単板などの輸出を停止

ウクライナ侵攻を受けた欧米諸国の経済制裁に対抗するため、ロシアは日本を含む「非友好国」に対して一部の木材や木材製品の輸出停止を決めた。写真はロシアの木材会社が国内の森林から原木丸太を切り出す様子(写真:Andrey Rudakov/Bloomberg via Getty Images)
ウクライナ侵攻を受けた欧米諸国の経済制裁に対抗するため、ロシアは日本を含む「非友好国」に対して一部の木材や木材製品の輸出停止を決めた。写真はロシアの木材会社が国内の森林から原木丸太を切り出す様子(写真:Andrey Rudakov/Bloomberg via Getty Images)
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 合板大手セイホク(東京都文京区)の遠山雅美常務は2022年3月、極めて難しい状況を前に頭を悩ませていた。

 森林大国ロシアによるウクライナ侵攻が長期化すれば、国内における木材供給量が減るのは目に見えている。国内在庫がある今のうちに木材を調達すべきか──。

 しかし、木材製品の今後の需要は不透明。侵攻による市況変化で国内建設需要がどう影響を受けるのか分からないからだ。日経平均株価はこの1カ月、乱高下を繰り返している。

 「今が買い時というには決定打に欠ける。かといって在庫がある今の機会を逃せば、木材が手に入らなくなるかもしれない……」。遠山常務はこの難題に対し、今もって明確な答えを見つけられていない。