ロシアのウクライナ侵攻に世界が震撼(しんかん)している。激しい戦闘は多くの建物を破壊し、無数の難民を生み出した。エネルギー価格の高騰は、脱炭素などの政策に影響を及ぼし、世界中で資材の高騰や品不足を加速させつつある。人命や文化を破壊する戦争に対して、建築の専門家は何ができるか。急速な物価上昇は、建築ビジネスにどのような変化をもたらすのか。ウクライナ危機が建築界に与える影響を、様々な角度から分析する。

ロシア軍とウクライナ軍の戦闘で破壊された建物の前を歩く住民。首都キーウ(キエフ)郊外のボロディアンカで撮影。避難民はウクライナ国内外で1000万人を超えた(写真:Celestino Arce/NurPhoto/共同通信イメージズ)
ロシア軍とウクライナ軍の戦闘で破壊された建物の前を歩く住民。首都キーウ(キエフ)郊外のボロディアンカで撮影。避難民はウクライナ国内外で1000万人を超えた(写真:Celestino Arce/NurPhoto/共同通信イメージズ)
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