
連載
光を生かすディテール
目次
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反射光を下階まで伝える吹き抜け
今井 宏氏 清水建設九州支店設計部部長 + 加登 剛司氏 清水建設設計本部プロジェクト設計部2部グループ長 + 竹内 萌氏 清水建設設計本部デジタルデザインセンター
東京・豊洲に都内最大級の基準階面積を持つ12階建てのテナントオフィスビルが完成した。奥行きが深い事務室は光や視線の抜けに配慮。フロア中央に交流の核となる自然光に満ちた吹き抜けを置く。
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天井ルーバーの反射で内外をつなぐ
頭井 秀和氏 日建設計設計部門アソシエイト
東京郊外の丘陵地のニュータウンという立地を読み取り、「開かれた研究所」にすることを提案した。天井全体を覆うアルミルーバーに、常に変化する外部環境を反射させることで、内外のつながりを生んだ。
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快適さを最大化した木漏れ日空間
地田 聡氏 竹中工務店大阪本店設計部設計第7部門1グループ主任 + 廣江 誠人氏 竹中工務店広島支店設計部設備グループ主任
「外部の光環境に勝るものはない」と、竹中工務店の地田聡氏は青空が見える室内環境の実現を目指す。神戸の学校の改修では、コンピュテーショナルデザインによってアトリウムを快適な場に変えた。
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光は建築の親しい友人
広谷 純弘氏 アーキヴィジョン広谷スタジオ代表、東京理科大学教授
広谷純弘氏は、事務所のパートナーの石田有作氏とともに、自然光を可視化する建築をつくり続けてきた。近作では一転、光の可視化を避け、むしろ存在を感じさせないような光の在り方に挑戦した。
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ガラスの存在を消すトップライト
内藤 廣氏 内藤廣建築設計事務所代表、東京大学名誉教授
本連載では、自然光を利用したここ数年の事例について、デザインと納まりの要点を設計者に聞く。内藤廣氏が建築そのものの価値を意識した「紀尾井清堂」では、コンクリートの立体に天窓から光を取り込む。