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木造住宅の屋根の片側だけに太陽光発電(PV)パネルを載せると、偏心率が大きくなる。その影響を正しく評価するのは手間がかかるため普及していない。M's構造設計の佐藤実代表に、PVパネルの影響を検証してもらう。

 ZEHの推進で普及が進むPVパネル。木造住宅の屋根に載せる際に注意しなければならないのは、建物荷重の増加だけではない。M's構造設計(横浜市)の佐藤実代表が指摘するのは、偏心率が大きくなることだ。

 PVパネルを屋根に載せると偏心が大きくなるのは、重さの中心である重心がPVパネルを載せた方に寄り、強さの中心である剛心との距離が離れるからだ。偏心率が大きくなると地震時にねじれが生じて被害につながる。これを防ぐため、PVパネルを載せる際は、偏心リスクを小さくする対策が必要だ。

 PVパネルを屋根の片側に載せた状態の偏心率の算出方法はやや面倒だ。佐藤代表は「許容応力度計算でパネルを載せた片側だけに実荷重を掛けて求めるのが正確な方法だ」と言う。荷重を一律に割り増すだけでは、PVパネルを載せた状態の偏心率は正しく評価できない。