建設会社や住宅会社、デベロッパーなど多彩なプレーヤーが高層木造建築に挑戦している。木材利用促進法などの法整備を後押しとして、木造を巡る技術開発は急速に進んだ。その1つの到達点として、ついに10階建てを超える純木造建築「Port Plus(ポートプラス)」が完成した。それに続く高層木造建築の建設計画も相次ぐ。木造ビルの林立する都市が現実になりつつある。先行事例を追いかけるとともに、さらなる普及に向けた課題を専門家に聞いた。

横浜市に完成した「Port Plus 大林組横浜研修所」の外観。11階建て純木造を実現した。道行く人が仰ぎ見るほど、木の迫力を前面に出したファサードだ(写真:吉田 誠)
横浜市に完成した「Port Plus 大林組横浜研修所」の外観。11階建て純木造を実現した。道行く人が仰ぎ見るほど、木の迫力を前面に出したファサードだ(写真:吉田 誠)
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