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「企業の規模や実績よりも、市のビジョンに沿った提案か、地域の経済循環に貢献しているかなどを選考のポイントとして大切にした」。岡山県津山市総務部財産活用課長の川口義洋氏はこう語る。
同市の市街地北部に2022年5月に開業した「Globe Sports Dome(グローブスポーツドーム)」は、築20年強の市営温水遊泳施設をバスケットコートなどを持つ総合型のスポーツおよび健康増進施設に改修したものだ〔写真1、2〕。市内でフィットネスクラブ兼ダンススタジオの運営などを手掛けるGlobeが、10年間の運営権を獲得してスポーツ事業の展開に臨む。
〔写真1〕温水遊泳施設をリノベーション
市営温水遊泳施設をバスケットコート、50mの直線トラックなどを持つスポーツ施設にリノベーションした「Globe Sports Dome」。原設計は横河設計工房と木村建築設計事務所で、1999年の日本建築学会賞(作品)を受賞している(写真:生田 将人)
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〔写真2〕改修後は地域のスポーツ事業者が運営
Globe Sports Domeの内観。津山市は、市民ワークショップや事業者の意向などを把握するサウンディング型市場調査を経て整備事業の方式を決定。用途を限定しない改修・運営提案の公募の結果、市内のスポーツ事業者を選んだ(写真:左は津山市、右は生田 将人)
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