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池袋駅周辺でウォーカブルなまちづくりが進む。東京都豊島区は、2022年1月にその構想を発表した。複数公園の再整備を核とする独自の都市戦略で注目された同区が、有数のターミナル駅をどう再編するか。目が離せない。

 東京都豊島区の構想は、池袋駅東口の目抜き通りであるグリーン大通り〔写真1〕と西口のアゼリア通りを、駅の地下を通る連絡通路やデッキでつなぐというもの。まちの回遊性を高め、区内の公園などに見られるようになった、人が思い思いに過ごす光景を駅付近にも生み出す狙いだ。

〔写真1〕大通りの「リビング化」を日常にする
〔写真1〕大通りの「リビング化」を日常にする
池袋駅東口のグリーン大通りでは、グリーン大通りエリアマネジメント協議会の主催で「池袋リビングループ」プロジェクトを展開。写真は2021年11月のスペシャルマーケットの様子。開催を重ねながら日常の風景とすることを目指す(写真:nest)
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 目玉の1つは、西口再開発に伴う公共スペースや歩行者空間の拡張。もう1つは、東口駅前広場の再編によるクルドサック(袋小路)化だ。ターミナル駅前のクルドサック化には上野駅公園口の例があるものの、都心では珍しい。大規模なウォーカブル改造としてインパクトがある〔図1〕。

〔図1〕池袋駅東西を貫くウォーカブル軸を整備
〔図1〕池袋駅東西を貫くウォーカブル軸を整備
(資料:豊島区の公表資料を基に日経アーキテクチュアが作成)
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