建築の「顔」となるファサードが単なる装飾の範疇(はんちゅう)を超えて、建築の最先端技術が集まる部分となりつつある。脱炭素社会の実現に向けた環境配慮の高まりが、その動きを加速させた。今後のファサードは、デジタル技術も駆使しながら、デザインと機能の高度な掛け合わせが求められる。最新事例の他、気鋭の設計者や技術者の取り組みなどから、ファサードの未来を探る。

東京・新宿の繁華街、歌舞伎町で建設が進む「東急歌舞伎町タワー」の外観。噴水のイメージを永山祐子建築設計がデザイン。ガラスには水しぶきを思わせるプリントを施している(写真:安川 千秋)
東京・新宿の繁華街、歌舞伎町で建設が進む「東急歌舞伎町タワー」の外観。噴水のイメージを永山祐子建築設計がデザイン。ガラスには水しぶきを思わせるプリントを施している(写真:安川 千秋)
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